フェージング特性評価ツール
Fading tool

国際標準化団体の技術報告書に
準拠したシミュレーションで
通信品質・方式の研究をサポート

 

Fading tool for Wireless InSiteは国際標準化団体の技術報告書3GPP TR38.901*1に準拠した電波伝搬シミュレーションツール*2です。Wireless InSiteのポスト計算で、瞬時的に変動するフェージング特性をシミュレーションします。回線設計におけるフェージングマージンの見積や、自動車、ドローンなど移動体との通信品質評価をサポートします。


*1:3rd Generation Partnership Project(3GPP)Technical Report(TR) 38.901 v17.0.0 (2022)“Study on channel model for frequencies from 0.5 to 100 GHz”
*2:ご利用にはレイトレースシミュレーションの結果データが必要です。

お知らせ

  • 【2024/12/28~2025/01/05】年末年始休業とさせていただきます。
  • 【2024/11/27~29】MWE2024@パシフィコ横浜 に出展しました。
  • 【2023/06】Fading tool Ver1.0.0 正式リリース!!

特定環境でランダムな時間変動を考慮した電波伝搬をシミュレーション

Fading tool for Wireless InSiteとは

国際標準化団体の技術報告書3GPP TR38.901*1に準拠した電波伝搬シミュレーションツールです。レイトレースシミュレータの結果を後処理し、特定環境で、ランダムな時間変動を考慮した電波伝搬をシミュレーションします。
車やUAVなどの移動する端末との通信や、ビームフォーミングなどマイクロ波やミリ波帯の技術開発・性能検証を強力にサポートします。
*1:3rd Generation Partnership Project(3GPP)Technical Report(TR) 38.901 v17.0.0 (2022)“Study on channel model for frequencies from 0.5 to 100 GHz”

時変動するマルチパスフェージングも考慮したシミュレーションを実現

レイトレースシミュレーションにFading toolを組み合わせて、
実在の都市の環境で、時々刻々と変わる電波伝搬の状況をシミュレーション

Beyond 5G(6G)時代の通信に求められる様々なケースで利用可能

フェージング特性のシミュレーション例

  • 貨物輸送・工事現場など、見通しの悪い環境でのドローンの通信状態推定
  • 都市部におけるウェアラブルデバイス向けサービスのための基地局配置検討
  • 自動運転向け通信機材の選定・検討のためのシミュレーション
  • その他、移動する通信機器の屋外での通信状態推定
  • 解析事例紹介はこちら

具体的なケースでの利用をご検討されている場合は、以下よりお気軽にご相談ください。

フェージングシミュレーションの流れ

準備:レイトレースシミュレーション

Wireless InSiteで得られる結果、もしくはそれに準じたレイトレースシミュレーションの結果を用意します。

レイトレースシミュレーションで自動的に決まるパラメータの例
 ・見通し有/無(LoS/NLoS)
 ・建物を考慮した角度/遅延特性 等

Fading toolの実行

想定環境・評価端末等を指定して実行します。

■想定環境■
・Urban Microcell(大都市)、Urban Macrocell(中・小都市)
・Rural Macrocell(郊外地)
※環境に応じた遅延特性等のパラメータを反映可能
■評価端末(UE)■
・位置、移動速度、移動方向

Fading tool出力結果の評価

Fading toolは詳細なシミュレーション結果データを出力します。
例えば、このグラフのように移動によるフェージング特性を考慮した受信特性や、フェージングによる回線断リスクの評価・解析ができます。
V2Xのような移動物体の通信はもちろん、MIMOなど空間の影響を受けやすい技術をより測定に近いシミュレーション条件で、評価いただけます。

動作環境

・対応OS: Windows10
※ご利用にはレイトレースシミュレーションの結果データが必要です。

 

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