衛星測位分析ツール
GPS-Studio

あらゆる場所・時間の
GPS/GNSS測位精度を予測分析

GPS-Studioは、衛星測位システム(GPS/GNSS)を用いた位置測位における測位精度や測位率を予測分析するソフトウェアです。
レイトレース法による詳細な電波伝搬解析に基づき、実環境に即した衛星から受信機までの電波環境を評価することができ、あらゆる場所・時間のGPS/GNSS衛星測位精度を手軽にシミュレーションできます。
測距誤差の要因としては、クロック誤差、電離層遅延、対流圏遅延、マルチパス遅延等があります。GPS-Studioでは、マルチパス誤差を含む様々な測距誤差を考慮した擬似距離を計算します。

GPS-Studioによる検証 GPS/GNSSの誤差要因

特徴

  • レイトレース法のうち伝搬経路を厳密に求めるイメージング法を採用することで、数万km上空のGNSS衛星から地上付近の受信機までのマルチパス誤差を高精度に計算します。
  • 衛星測位システムが変わった場合、場所(建物・地形)が変わった場合、時刻が変わった場合、アンテナが変わった場合などの効果を予測できます。

計算イメージ:車両走行時のGPS衛星の電波の可視化

解析事例

自動運転の走行実験コースの評価

国内外のあらゆる場所の走行ルートと時刻を指定し、想定される測位誤差を評価できます。テストコース、テスト時間の選定や、テスト後のデータ分析に活用できます。

RTK-GNSSの基準局設置検討

土木工事現場等における高精度測位RTK-GNSSの基準局配置を検討するために、基準局との高品質な衛星数を評価できます。

GPSアンテナの電磁界解析と都市部マルチパス環境の複合的な評価

高層都市部における電波伝搬環境、アンテナパターン等を考慮した総合的な衛星測位環境の評価を行うことが可能です。
例としてスマートフォン保持位置による自転車の運転者が置かれている衛星測位環境をシミュレーションで定量的に評価しました。

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お客様事例

衛星測位分析ツール「GPS-Studio」活用事例

建設現場の施工管理にドローンが使えないか? 実際の現場でGPS-Studioによるシミュレーションを行い、実機との比較検討を実施。 その課題に一つの答えが出ました。
株式会社竹中工務店
技術研究所 高度空間制御部 電磁・振動環境グループ
研究主任 鶴田 壮広 氏
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共同研究および衛星測位分析ツール「GPS-Studio」活用事例

高いポテンシャルを秘めたGNSS。その未来を拓くためにも、衛星測位分析ツールGPS-Studio の実用化を構造計画研究所とともに実現したい。
東京海洋大学大学院 海洋工学系 海事システム工学部門
准教授 久保 信明 氏
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関連ツール

天空率シミュレータ

3D建物・地形モデルを用いて、任意の地点において、全天球カメラにより画像を撮影した際に、建物・地形遮蔽を考慮した空の割合(天空率)を、Unityエンジンにより高速に算出します。建物・地形による遮蔽マスクを生成します。

測位データ可視化ツール

RINEX観測データ、航法データ、 posファイル、リファレンス等を入力として、GNSS受信機が出力した観測データを3D表示します。

GNSS信号ジェネレータSDR-SAT

SDR-SATは電波伝搬シミュレーション技術、無線物理層のシミュレーション技術を応用した高精度なGNSS信号ジェネレータです。簡単なGUI操作により地球上の任意の地点のGNSS受信信号を生成することができます。

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お知らせ

 

  • 【2021/06/01】GPS-Studio v2.1 リリースしました。

SNSよりお知らせ

  • 【2021/06】GPS-Studio v2.1 リリースしました。
  • 【2017/04/01】公式twitterアカウントを開設しました。


製品情報

製品構成

Basic
以下に対応しています。
衛星測位ステム:GPS/GLONASS/QZS/BDS/GALILEO
観測量:受信レベル/SNR/可視衛星数
誤差要素:マルチパス干渉
Advanced
Basicの機能に加え、以下に対応しています。
観測量:擬似距離
誤差要素:対流圏誤差/電離層誤差/マルチパスによる測距誤差
Pro
Advancedの機能に加え、以下に対応しています。
観測量:搬送波位相/ドップラー周波数
その他:SDR-SAT連携

 

 

動作環境

OS
Microsoft Windows 10/11 64bit
CPU
Intel Core i7 4コア以上のモデル(推奨)※1
RAM
8GB以上(推奨)
HDD
SSD 256GB以上(推奨)※2
解像度
1920×1080以上(推奨)
ライセンス形態
動作マシンにUSBドングルを設定し、ライセンスファイル(オプションファイル)を所定の場所に格納することで動作可能になります。
コマーシャルライセンスとアカデミックライセンスがございます。

※1:並列処理に対応しているため、マルチコアマシンをご利用頂ければ処理速度向上します。
※2:ファイルアクセスが多いため、SSDにすることで処理高速化が望めます。

 

関連情報

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