ネットワークシミュレータ
QualNet / EXata

QualNet 製品タイトル

通信プロトコルの設計・研究が加速する
高速かつ高精度なネットワークシミュレータ

 QualNetは、米国SCALABLE社で開発・販売しているシステムレベルシミュレータです。最大の魅力は、高速性能を誇るシミュレーションエンジンと、アプリケーション層から物理層までカスタマイズ可能なプロトコルコードの提供、そして、5Gや802.11axなど最新の無線通信規格への対応です。
 これにより、要求通りのシミュレーション環境を低コストで容易に構築できます。

実機・実ネットワークの検証を低コストに実現
バーチャルとリアルが交錯するエミュレータ

 EXataは、シミュレータQualNetの拡張プロダクトです。QualNetで構築したバーチャル環境に実機や実アプリケーションを接続して、CPS(Cyber Physical System)によるリアルで高性能な検証環境を手に入れることができます。

お知らせ

【2024/11/27~29】MWE2024@パシフィコ横浜 に出展します。
【2024/11/05~08】第68回宇宙科学技術連合講演会@アクリエひめじ に出展します。
【2024/10/28~30】MIKA2024@岡山コンベンションセンター に出展します。
【2024/06/12~14】Interop2024 特別企画:Internet X SpaceSummit@幕張メッセ に出展しました。
【2024/05/29~31】ワイヤレス・テクノロジー・パーク(WTP)@東京ビッグサイト に出展しました。
【2024/01/09】解析事例『3GPP Indoor Hotspot モデルのシステムレベルシミュレーション』を掲載しました。

【2022/12/12】電子情報通信学会 通信ソサイエティマガジン 2022冬号に、QualNetの紹介記事を寄稿しました。是非ご一読を!

解析例

想定利用者・適用分野

 OSI参照モデルの主にMAC層~トランスポート層に関する設計や研究における提案方式や既存規格の拡張の検討、そして他端末・複数システムが混在した環境の統合的な性能評価に適しています。対象となる通信システムは、携帯電話、WiFi、IoT、ITS/V2X、スマートメーター、衛星通信、水中通信など、有線および無線のあらゆる通信ネットワークをシミュレーションで分析できます。

OSIレイヤ構成

特徴

  • 充実した多数の高精度な通信プロトコルモデル
  • ネットワークトポロジー設計を容易にする 3D GUI機能
  • 1万ノードの解析も可能なスケーラビリティ
  • 整然としたソースコード記述とモデルのカスタマイザビリティ
  • テキストベースの入出力ファイルによる柔軟な拡張性
  • エミュレーション機能拡張(EXata)
  • 弊社テクニカルチームによる日本語による各種サポートサービス

プロトコルモデル

 QualNet/EXataには標準規格に準拠した高精度に実装されたプロトコルモデルが多数含まれています。プロトコルモデルはソースコードで提供されます。ユーザカスタマイズが可能なので、コストや要件に合わせて検証の精度を高める事ができます。
 プロトコルモデルの集合をライブラリと呼んでおり、本体付属の無償ライブラリと追加購入が必要な有償ライブラリがあります。昨今の技術進歩が顕著な無線通信において、5G/LTE、WiFi6(802.11ax)、Bluetooth(BLE)など最新の通信システムに対応しています。

アカデミック向けプログラム

 通信ネットワーク技術を学ぶ学生、新しいプロトコルの開発をめざす研究生や研究者にとって、試行錯誤できる高品質なネットワークシミュレータは非常に有用なものです。
 この分野の学術的な発展を願い、大学等教育機関向けに特別な製品構成と価格をご用意しています。適用に際して諸条件があります。ご興味のある方は是非お問合せ下さい。

適用例

  • アドホックルーティングプロトコル
    - AODV, OLSR(v1, v2), DSR, TBRPF, 他
  • 5G/4G/WiMAXなどの広域無線網
  • Mobile IPv4/v6, Proxy MIPv6
  • 無線LAN(IEEE802.11)
    - IEEE802.11ac/ax, 隠れ端末対策, 他
  • コグニティブ無線
  • IEEE802.15系のMACプロトコル
    - ZigBee, Bluetooth, 802.15.3
  • ITS(車車間・路車間通信)
    - IEEE802.11p(ITS), 電波伝搬モデル, 他
  • 衛星通信シミュレーション

最新版リリース情報

【2024/8/27】 EXata8.2.1

● 5G Model Library 機能追加
 ・5G RRC Idle Mode with Paging
 ・5G A4 Measurement Event
 ・Fixed communication between DU and RU in 5G
 ・UL scheduling updates in 5G
 ・N2 link failure detection and cleanup in case of 5G split architecture
● EXata GUI 改善
 ・アンテナパタン表示/Satellite TLE関連
● その他、軽微な機能追加や修正
 ・Propagation Record and Replay
 ・PHY Pathloss Table
 ・Satellite Viewer

 

過去のリリース情報

【2024/5/7】 EXata8.2.0

● Wireless Library 全二重通信のための機能追加
 ・Channelized TDMA Model
 ・Abstract Duplex PHY Model
● Developer Library ブリッジ機能の追加
  ・Bridging 802.xx Packets at Layer2
● その他、軽微な機能追加や修正
  ・5G Model Library
  ・Advanced Satellite Model Library

 

【2024/2/12】 EXata8.1.3

● 5G Library 機能追加・更新
 ・DU/RU split option 6
 ・Directional Antenna based Static beams support
 ・N2 interface link failure detectionand cleanup is updated
 ・5G NTN Switching Update
● EXata 本体
  ・Snapshot Tool - Snapshot and Compare View
  ・Group Hierarchy
● Urban Propagation Model Library 機能追加・更新
  ・Update of Earth-space Propagation model (ITU.R P618)
  ・Urban Auto Select model (ITU.R P676)
  ・New columns of Vegetation, Shadowing and EXtra WeatherLoss
● Advanced Satellite Model Library 機能追加・更新
  ・Import Satellites and Orbits Update
  ・Satellite Viewer enhancements

 

【2023/11/8】 EXata8.1.2

● 無線物理層のモデルの拡張
  ・MU-MIMO in 5G Networks (5G Model Library)
 ・GUI Capability to Switch gNB-DU Mode between TN and NTN(5G Model Library)
 ・Wireless Pathloss Link Model(Wireless Library)
 ・Weather Data Model(Wireless Library)
 ・PER-based and Symbol Error Rate (SER)-based PHY Reception Models(Wireless Library)
 ・Import Satellites and Orbits(Advanced Satellite Library)
● 既存モデルの機能更新
 ・PHY Modelsの更新(Abstract PHY, Abstract PHY FHSS, Acoustic PHY,
  Space Optical PHY, Underwater Optical PHY)
 ・パスロスモデルの更新(Auto-select Pathloss Model, Earth-Space Pathloss Model,
  MATLAB Raytracing Pathloss Models)
 ・Statistics Databaseの更新(Application Aggregate Table, PHY Events Table,
  Pathloss and Urban Propagation Tables)

【2023/09/21】 EXata8.1.1.1

● 新しくライブラリが追加されました。
  ・Advanced Satellite ライブラリ:
  - Satellite Position File Generation Tool
  - Satellite Position Driver Tool
  - Satellite Viewer
● 様々な機能拡張(カッコ内は該当ライブラリ)
 ・MATLAB Raytracing Pathloss Model(Urban Prop Lib)
 ・GUI Capability to Switch between TN, NTN A1, and NTN A2 Modes(5G Lib)
 ・Adding Hops between Nodes(ベース機能)

【2023/05/12】 EXata8.1

● 再構成により、以下の機能・サポートはライブラリとして独立しました。
  ・Advanced 5G ライブラリ:NTN Architecture、IAB
 ・Advanced Propagation ライブラリ:5G Custom Bandサポート
5Gネットワークモデリングのための拡張
 ・5G IAB (Integrated Access and Backhaul)
 ・5G TN-NTN Handover
 ・5G Antenna Beamforming
 ・3GPPリリース17に準拠した全ての周波数バンドをサポート
 ・gNB Option 2 Split 衛星上のDUと地上のCU構成をサポート
 ・エネルギーモデルの追加(5G,LTE)
● Propagation Zone Editor:伝播ゾーンの設定ツール
● 統計データベースに新規メトリクスが追加され出力項目が更に充実

【2022/07】 EXata8.0

● QualNetはパッケージとしてはver9.xで終了しました。
  QualNetユーザは対応するバージョンのExataを「シミュレーションモード」で実行して下さい。
● Earth-Space Pathloss Model は、Urban Propagation Libraryに移動しました。
5Gネットワークモデリングのための拡張
 ・NTN A1 Architecture をサポート
 ・gNB Option 2 Functional Split をサポート
 ・5G Custom Band をサポート
● Wirelessライブラリの機能拡充
 ・アンテナの向きを動的に変更するアンテナモビリティを実現
 ・Earth-Space Pathloss Model ITU-R P.618-13、ITU-R P.676-12、ITU-R P.838-3に準拠
● Ubuntu 20.04 LTS 対応、Linuxコンパイラ gcc8

【2021/05/24】 QualNet9.3 / EXata7.3

5Gネットワークモデリングのための拡張
 ・ネットワークスライシング、ビームフォーミング、CU-DU機能分離 対応
 ・Terrainモデル(OGC Common Database (CDB) format、 GeoTIFF ) 
 ・統計データベースへの出力項目に SINR を追加
● ユーティリティツールの追加
  Topology Converter SolarWinds/Topology Converter XML/Topology Exporter Visio
● CentOS 8.x、 Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 8.x 対応

【2020/05/28】 QualNet9.2 / EXata7.2

● 5G Model ライブラリ をリリース
● Wireless ライブラリに新たなモデルの追加
 ・Bluetooth(クラシック、BLE)
 ・Airplane Pathloss モデル(航空機内キャビンモデル)
 ・ミリ波パスロスモデル(30 GHz to 300 GHz)
● ユーティリティツールの追加
   Topology Converter Nmap Utility/Topology Converter NA Utility/NetFlow Traffic Mapper Utility
● 対応コンパイラ拡張(MS Visual Studio 2019、Linux gcc7.5)

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パンフレット

QualNet製品紹介カタログ

アカデミック向け

大学など教育機関向け製品の価格と適用条件

開発元 SCALABLE社について

米国CA州 SCALABLE Network Technologies, Inc. - カリフォルニア大学ロスアンゼルス校(UCLA)の並列計算研究所が米国国防総省高等研究計画局(DARPA)から資金提供を受けたプロジェクトとして、 移動通信用シミュレーションライブラリ「GloMoSim」(Global Mobile Information Systems Simulation Library)ならびに 並列シミュレーション環境「PARSEC」 (Parallel Simulation Environment for Complex Systems)を1997 年から2000 年にかけて開発しました。 この開発を指揮していた Dr.Rajib BagrodiaがSCALABLE社を設立し、機能拡張とプロトコルモデルのリリースを続け、商用であるQualNet/EXataを世界中に販売しています。2021年秋にKeysight Technologies, Inc.の一員となりました。

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一般的なシステム開発に加え、物理層からアプリケーション層まで通信システム全般について
お困りの際はぜひ一度私たちにお問い合わせください。