通信環境のアーキテクチャは5G無線アクセスネットワーク (RAN) として、Distributed Unit (DU) 1台と無線ユニットであるRadio Unit (RU) 3台を用意しました。このDUとRUをまとめたものが、5G基地局gNBに相当します。また、通信相手のユーザ端末も3台用意しました。
DU
DUには、GPUを搭載した汎用計算機サーバを用いました。ソフトウェアは3GPP準拠のOAIを使用して、5G NRの基地局機能を実装しています。OAIは2024年現在、基地局・端末含め5G通信機能を提供する最大級のオープンソースソフトウェアとなっており、開発コミュニティも拡大し続けています。このOAI上に電気通信大学が考案した通信方式を拡張実装する形で、5Gの通信機能の中に組み込みました。さらに、DUから複数のRUを統合制御できるようにDU-RU間のインターフェースを自社で開発しました。