電磁界解析によるヘルファイアミサイルのRCS計算
概要
- ミリ波周波数帯での精度の高いレーダー反射断面積（RCS）の計算には、対象物となるモデルが波長に対して十分な精度を持った幾何形状であることと、モデルを構成する細かな面（ファセット）の散乱現象を捉えるための物理モデリング手法が必要である。
- しかし、従来の方法で非常に詳細なファセットモデルのミリ波帯RCS計算を行うと、非常に長い実行時間になることがある。一方、物理光学（PO）および等価電流法（MEC）モデルを使用してRCSを計算すると、極めて的確な結果を妥当な実行時間内で得ることができる。
- 本事例では、PO/MECモデルを使用したRCS計算の設定と実行について説明し、電磁界解析ツール XFdtd を使用して行われた予測と比較する。
- PO/MECモデルのRCS計算には、ミリ波レーダー解析ツール WaveFarer の旧製品であるXGtdを使用する。
