Home Column GPUによる電磁界解析の高速化 コラム技術コラム2021.11.10 GPUによる電磁界解析の高速化 XFdtdの特徴の1つであるGPUを用いた解析の高速化について、オリックス・レンテック株式会社様及びレノボ・ジャパン株式会社様にご協力いただき、解析速度ベンチマークを行いました。 使用ソフトウェア 開発元:米国Remcom社 ソフトウェア名:XFdtd Bio-Pro ソフトウェアバージョン : 7.6.0.4 使用マシンスペック 使用マシン:Lenovo社製 ThinkStation P910 スペック 使用するGPU 使用したGPUのスペック 解析モデル 歩行中の人の腰に装着した携帯電話の解析を行いました。参考URL 解析空間:1270 * 1135 * 2255 [ mm ] メッシュ数:約1.07億メッシュ( 456 * 332 * 713 ) 使用メモリ量:3.6GB timestep : 3.20972e-13 [s] 総timestep数 : 32200 timesteps 左)人体モデルと腰に装着された携帯電話/ 右)人体モデルの断面 左)S11の周波数変化/ 右)放射パターン 左)正面と側面の電界強度分布 /右)地面に平行な面での放射パターン 解析結果 CPU8コアの解析速度を基準にすると、Tesla K40で約7.1倍、GeForce GTX1080で約8.4倍の高速化が実現されました。 一方で本ベンチマークで使用したモデルはメモリ使用量が3.6GBであるため、今回よりもメモリ使用量が多く、また、長い時間がかかる解析においてはGPUによる高速化は顕著になると考えられます。 最後に、本ベンチマークに対してご協力いただいたオリックス・レンテック様及びレノボ・ジャパン様に心より感謝申し上げます。 本ベンチマークで使用したXFdtdについての詳細はこちらをご参照ください。 XFdtdのGPU使用時における高速化について更に知りたい方はこちらをご参照ください。 解析時間の比較(レノボ社製マシン) XFdtd電磁界解析 一覧へ戻る 前の記事へ 任意地点、時刻のGNSS信号を自由に模擬GNSSジェネレータ -SDR-SATの開発現場より- 次の記事へ Webセミナーを無料公開しています 最新記事 2023.12.08 Wireless InSite ver.3.4の新機能 ~RIS反射・透過板機能のご紹介~ 2023.11.14 衛星測位シミュレーションとは?測位精度を予測する技術を紹介 2023.11.09 PLATEAU 3D都市モデルを活用した電波伝搬シミュレーション 2023.09.25 より測定に近い電波伝搬シミュレーションを実現 実践!フェージングシミュレーション 2023.08.01 28GHz無線通信実験(その2) ~OSSベースのミリ波5G基地局~ 関連記事 2020.06.25 Remcom社とのパートナーシップ 2023.04.17 SDR-SAT、ソフトウェア構造のリニューアルGNSSジェネレータ -SDR-SATの開発現場より- 2023.12.08 Wireless InSite ver.3.4の新機能 ~RIS反射・透過板機能のご紹介~ 2023.05.18 EXataで多接続の端末通信を模擬 2023.04.28 LinuxノートPCで5G環境構築(その1) ~OpenAirInterfaceをノートPCとUSRPで動かす~