コラム技術コラム2024.10.04

JC-SAT2023渡航記その4 ~韓国に行ってきた~

JC-SAT2023渡航記その4 ~韓国に行ってきた~

はじめに

皆様こんにちは、構造計画研究所 電波技術部の古川です。

2023年10月に韓国の釜山にて、開催された国際会議JC-SAT2023に参加してきましたので、体験記に残します。
本コラムでは雑多な内容を中心に書きますので、世の中のどなたかの参考になれば、幸いです。

前回までの記事はこちら

~『そうだ釜山に行こう』~
https://network2.kke.co.jp/column/jcsat202310/
~『楽しい衛星通信の実験をしよう』~
https://network2.kke.co.jp/column/jcsat202310_2/
~『国際会議の原稿を書こう』~
https://network2.kke.co.jp/column/jcsat202310_3/

JC-SATとは

JC-SATは、電子情報通信学会のSAT研と韓国の宇宙技術学会KOSSTの共催で、日本開催と韓国開催を交互に行っている国際研究会です。衛星通信の研究が多く扱われます。

発表内容

『レイトレース法、降雨減衰と大気減衰をモデルを用いた低軌道衛星通信の性能評価』
https://ken.ieice.org/ken/paper/20231011dCXm/
研究内容について知りたい人は、予稿をご参照ください。
低軌道(LEO)の衛星通信サービス、STARLINKが使えるか否かを、シミュレーションと実験で評価しています。

前置き

前回は、原稿や発表資料を作成する過程についてご紹介しました。
ここまできたらあとは現地に行って、発表するだけです。
今回は現地での活動などについて、ご紹介します。
社内では、中々現地に行かない渡航記として評判だった弊コラムも最終回です。

韓国に行ってきた

JC-SATが開催される場所は、韓国釜山の海雲台というビーチリゾートでした。
金海国際空港から、電車で約1時間です。

空港に到着して、日本で注文していたsimカードとWOW PASS(交通ICカード)を受け取り、
両替コーナーに向かいったところ、なんと既に営業終了していました。
韓国の旅は、現金無一文の状態からスタートしました。

空港付近の駅にも両替コーナーがあり、そこは営業していて現金が手に入ったのと、
韓国国内は電子マネーの利用が普及していて、結果的に現金を使う機会はあまり多くなかったのですが、
わりと焦りました。
もし、金海国際空港に行かれる方がおられましたら、ご注意ください。

ここからは写真を中心に紹介します。
海雲台には市場や観光スポットもありますが、高層ビルも多く建っています。

図1:海雲台市街地(左)海雲台市街地(中)海雲台中心広場(右)

図1:海雲台市街地(左)海雲台市街地(中)海雲台中心広場(右)

図2:海雲台の屋台風市場(左)海雲台の路上ミュージシャン(中)海雲台のビーチ(右)

図2:海雲台の屋台風市場(左)海雲台の路上ミュージシャン(中)海雲台のビーチ(右)

街中にお洒落なフォトスポットが多めに設置されていたり、自撮りスタジオが沢山あったり、
比較的若者向けの新しいお洒落な観光地という印象を持ちました。

海産物が名物です。海産物やお酒は、日本よりだいぶ安いです。

図3:海雲台の屋台風市場の蟹(左)日本団の懇親会①(中)日本団の懇親会②(右)

図3:海雲台の屋台風市場の蟹(左)日本団の懇親会①(中)日本団の懇親会②(右)

海に面した龍宮寺やロッテワールドが有名な観光スポットのようです。

図4:海東龍宮寺①(左)海東龍宮寺②(中)ロッテワールドの入り口(右)

図4:海東龍宮寺①(左)海東龍宮寺②(中)ロッテワールドの入り口(右)

JC-SAT 2023の会議会場は広く、セッションには最大100名を超える参加者がおりました。
私の発表は最終日の最終セッション内でしたが、沢山の方に聴講して頂き、無事に終わり、質問も沢山頂きました。
豪華なバンケットなどもあり、主催者の方々には感謝しております。

図4:JC-SAT発表会場①(左)JC-SATランチ会場(中)JC-SATランチ(右)

図4:JC-SAT発表会場①(左)JC-SATランチ会場(中)JC-SATランチ(右)

ここでは紹介出来ませんが、衛星通信に関する非常に興味深い発表が多々あり、とても有益な国際研究会でした。
JC-SAT運営ならびにSAT研の皆様は、初めてこの会合に参加した私にも親切に接して頂き、過去に参加した海外開催の学会の中では、最も交流し易かった印象を持ちました。

参考:
https://ken.ieice.org/ken/program/index.php?tgs_regid=a71974024d6a4124a3152fd092f7b97251a55d264ab5a9338816066789484737&tgid=IEICE-SAT

日本からの参加者の方とご一緒した夕食での参鶏湯と、ホテルで食べたローカルなカップラーメンと、帰国直前に立ち寄った市場の写真です。
外食の価格感は日本と変わらない感じで、海外での外食としてはとてもありがたく、味も安定している印象を持ちました。

図4:日本団懇親会③(左)韓国コンビニグルメ(中)釜山のローカルな市場(右)

図4:日本団懇親会③(左)韓国コンビニグルメ(中)釜山のローカルな市場(右)

以上、国際研究会JC-SAT2023の参加記録です。
どなたかの参考になれば幸いです。

コラムを先延ばしにしてしまっているうちに、JC-SAT2024の申し込みの締め切りが来てしまい、つい先日申し込んできました。
2024は12月の第一週に札幌で行われます。是非皆様ご参加ください。

前回までの記事はこちら

~『そうだ釜山に行こう』~
https://network2.kke.co.jp/column/jcsat202310/
~『楽しい衛星通信の実験をしよう』~
https://network2.kke.co.jp/column/jcsat202310_2/
~『国際会議の原稿を書こう』~
https://network2.kke.co.jp/column/jcsat202310_3/

~宣伝~

弊部では、レイトレース法を用いた3つの電波伝搬解析ソフトを扱っています。

本国際会議で発表したような、衛星の軌道計算と電波伝搬シミュレーションも実施しています。
ご興味ご関心がありましたら、以下よりお問い合わせ下さい。

WirelessInSite」「WaveFarer」では、イメージング法とレイラウンチング法を組み合わせた精緻で高速な計算を、「RapLab」ではイメージング法による厳密な計算を行っています。詳細は各ソフトの紹介ページをご参照ください。

構造計画研究所の電波伝搬に関する解析事例は、以下をご覧ください。

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